US Girls' Junior Championship

ロサンゼルス 決勝大会 派遣レポート

作成:日本チャレンジゴルフツアー協会 事務局

全米ガールズジュニア選手権 決勝大会
 EL CABALLERO CC  


 派遣選手

仁科 優花 選手(14)

千葉市立白井中学校 3年生


2024年 全米ガールズジュニア選手権 本戦 32位T 

2024年 IMGA世界ジュニアゴルフ選手権 13-14歳の部 優勝  

2024年 全米ガールズジュニア選手権 ハワイ予選会優勝  

2023年 日本ジュニアゴルフ選手権競技 12歳~14歳の部 2位  

2022年 全国中学校ゴルフ選手権 7位T 

派遣スポンサー

株式会社コンサイズ

一般財団法人仁泉指導会
株式会社うらら CENTURY21 うらら

高知城下の天然温泉 三翠園

世界一のクマの学校

他、夢応援団の皆様

会場について   EL CABALLERO CC

正午過ぎたところから灼熱の暑さになる厳しい環境でした。 

日本の暑さとはまた違う、日差しの強さで、痛いような暑さを感じます。 

EL CABALLERO CCはかなりの名門コースで、普段はプレーヤーはメンバー同伴、プレーしない場合はゴルフ場には入れないゴルフ場です。
フェアウェイ、ドッグレイ、コース自体の狙いどころの難しさ等、コース自体はそこまで難しいコースではなく、ハワイ予選に比べると比較的、コースマネジメントし易く攻めのゴルフが出来ました。
 

グリーンは3段グリーン、すり鉢状など日本では経験することがないレベルで難しく、一番奥に乗ったと思うと、下りで戻ってきてグリーンからアウトする、ということもありました。 

傾斜がキツく、そのスロープでボールが全く止まらない、下りのスロープラインにつけてしまうと、カップに寄せることが全くできない、という様相です。 

実際、試しに手でゆっくりボールをおいてみましたが、そのボールも転がり始め止まらなかったので、まさにガラスの上に置いた感覚です。 

グリーンが早い、だけでなく、とにかく強烈なスロープに悩まされました。 

大会運営について

 前々夜祭にはDJブースも出てのクラブハウス全体でのパーティが開催されます。
ピザやお寿司など様々な料理が並んでいて、全て無料で提供されます。

大会開始後も、フォトフレームやノートなどUSGAとゴルフクラブのコラボグッズが毎日選手のロッカーに届きます。
 各ホールのティーグラウンドには大きなクーラーボックスに飲み物が用意されており、スタートホールにはフルーツやお菓子も用意されています。

 

大会の規模と雰囲気が別格で、前夜祭から大会を通じて選手ファーストがすごく感じられる、まさにこれが世界のゴルフ、という環境でした。 

運営には日本のレギュラーツアーと変わらないレベルの人数のUSGAスタッフが携わっています。 

3ホールずつにスコアラーおり、クラブハウスには4台モニターは設置され、ライブでスコアが更新表示されます。 

また、カレッジコーチも全米から多数見に来ており、多数のギャラリーの中プレーすることになりました。 

準決勝からは「GOLF」という海外のチャンネルでTV放映がされてます。 

大会結果

仁科選手はおしくも4日目のRound of 32で敗退となり、世界32位Tの成績となりました。 

決勝は予選2位と4位の戦いとなり、28ホールで14バーディの結果でフィリピンのジュニアゴルファーが優勝となりました。 

海外参加選手の印象

大会参加選手のプレーで感じたのは、「メンタルの違い」です。

とにかく、ショットでもパターでも臆することが一切なく、打ち切る、という選手ばかりでした。

仁科選手について

親御様がプロ思考の考えでレッスン、心構えを伝えられていたこともあり、中学生とは思えない精神力を持っているのが一番の特徴と感じました。
それは、普段からの行動や練習試合でも、顕著に表れています。 

今回の全米ガールズジュニア選手権参加全選手の中で最年少参加となりましたが、ショットの安定性は他の選手に全く引けを取らないレベルでした。 

ただ、慣れないグリーンでのパットでは苦しんだ部分があり、今後の課題だと思われます。

仁科選手は年齢的にまだこれから4回チャレンジができるので、その4回の中で全米チャンピオンになれる器だと、強く感じました。

仁科選手コメント

今回、全米ガールズジュニア選手権に日本予選、ハワイ予選と勝ち抜き、初めて出場する事ができました。
そして、今までにないほど素晴らしい体験をする事ができました。
この体験が出来た事も、協会のサポートや、普段から近くで支えてくれている方々のおかげです。

今回は、2日間のストロークプレーを−5で通過しましたが、世界ジュニア選手権からの疲労と、メンタル面で自分に負けてしまい、2回戦目のマッチプレーで、敗退してしまいました。
ですが、自分の長所の飛距離や、ショット力は、世界に通用していないわけではないと感じました。
もちろん、もっと上のレベルの選手もたくさんいて、この全米ガールジュニア選手権に出場できたからこそ今の自分のレベルや、日本とアメリカの違いを目にする事ができたので、ジュニア最高峰の試合に出場するにあたって、現地まで着いてきて下さり、そしてたくさんの事をサポートして下さった皆様には本当に感謝しています。

この経験を一生の宝物にして、将来必ずアメリカで活躍できる選手になりたいと思います。